食道癌に初めて適応を取ったNivolumab(オプジーボ)
ついにですが、食道癌でも抗PD-1抗体の「Nivolumab:オプジーボ」が適応を取りました。2/21付での適応取得となります。
化学療法で治療失敗した症例に対して使えるようになっています。
現状での食道癌の標準療法はCF療法(5-FU+CDDP)ですので、この治療が失敗した症例に対して使えるようになります。
実際にATTRACTIO03試験でNivolumabの有効性が確認されたようです。
この試験のハイライトは下記の通り
①CF療法後のNivolumab vs タキサン系(ドセタキセルまたはパクリタキセル)の
PhaseⅢ試験
②主要エンドポイントはOSでHR=0.77 95%Cl:0.62-0.96でP=0.019 OS中央値を2.5ヵ月改善
③12ヵ月時点のOSは47%(95%CI:40〜54)で18ヵ月時点のOSは31%(95%CI:24〜37)。化学療法群はそれぞれ34%(95%CI: 28〜41)と21%(95%CI:15〜27)であった。
まずは、選択肢の少ない食道癌での適応を祝いたいと思います。
ですが、まだ効果は限定的。そのため次のステップとしては、より早期のLineやconbinationでの検証が求められるでしょう。
またPembrolizumabの適応取得が気になるところでもあります。