胃癌での免疫チェックポイント阻害薬末梢血biomarkerとしてアルブミン・CRP指標のGlasgow Prognostic Score (GPS)が有用な可能性
Soluble programmed cell death ligand 1 associated with clinical outcome in gastric cancer patients treated with nivolumab: Blood based biomarker analysis of DELIVER trial (JACCRO-GC08AR)
【雑誌】Annals of oncology VOLUME 33, SUPPLEMENT 4, S359, JUNE 01, 2022
(journal) https://www.annalsofoncology.
(Impact factor)
(author) H. Kawakami(kinki university)
(癌腫) 胃癌
(カテゴリー)Glasgow Prognostic Score (GPS)
(目的)胃癌におけるNivolumabの末梢血におけるbio
(方法)501例のうち439例のNivolumab使用例の血
(結果)
sPD-L1が高いとPFS不良と相関する傾向だったが有意差は
OS不良はsPD-L1高値(P=.005)とsCTLA-4高
ベースライン因子で多変量解析を実施した結果、sPD-L1、
GPS(0、1、2)およびsPD-L1(高 vs. 低)により患者を層別化
OSが最も悪いサブグループは「GPS2 & high sPD-L1」(2.83カ月[95%信頼区間{CI}, 2.40-4.40] )
次いで悪い群は「GPS2 & low sPD-L1 / GPS1 & high sPD-L1 」(4.24カ月[95% CI, 3.40])
最も予後が良好な群は「GPS0 & low sPD-L1」患者(12.00ヶ月 [95% CI, 9.36-13.54] )
(結論) ベースラインのsPD-L1値は、進行胃癌におけるPD-1阻害
(解釈上の限界)
・solble factorのカットオフの定義が弱い(ROC設定ができていな
・単独コホートの検証のため、ランダマイズドPhaseⅢ
・solble markerが各々何由来なのかが不明瞭
(自己考察)
2021年に日本臨床腫瘍学会で見かけたときから興味を持ってい
Solble factorが免疫チェックポイント阻害薬にどういう影響を及ぼ
奏効例、無効例でのsolble markerの変化量が気になるところでもあるし、
GPSも多方面で検証されているが、
アルブミンは免疫チェックポイント阻害剤において結構強い予後因
現在は、Nivolumab単剤で使われる機会は併用レジメンで
特に化学療法と併用するケースや抗CTLA-4抗体と併用するケ