腫瘍免疫と免疫チェックポイント阻害薬の将来展望

腫瘍免疫関連の医療関係者です。主に癌や免疫などの研究に従事しています。近親者を癌でなくして依頼、研究を進めています。様々な癌における将来展望、現時点での方向性などを研究者観点で書いていきます。主に自分の忘備録ですが、癌と向き合っている方々への情報発信の場となればいいなと思っています。このブログで取り上げている内容はまだ日本で治療を受けることが出来ないものなども含まれますのであくまで今後の展望を見る、またはニュースとしてご覧になってもらえればと思います。

2020-01-01から1年間の記事一覧

肝細胞癌における免疫チェックポイント阻害薬の初期効果予測は?

私がoncologyのreserchを始めたのにはきっかけがある。 幼い時から親族や知人を消化器癌で亡くすケースが多く、この病を一刻も早く克服したいという事からでもある。 まだ肝細胞癌においては、今現在、話題ともなっている免疫チェックポイント阻害薬は1剤も…

がんゲノム医療の限界点とは?(より良い医療に近づくためには?)

国内でもようやく始まってきた「がんゲノム医療」。これにより、個々の患者さんにおいてどういう遺伝子変異が原因となっている癌なのかを網羅的に調べることができることから、それに応じた治療方法を検証することが出来るというメリットがある。 日本では現…