腫瘍免疫と免疫チェックポイント阻害薬の将来展望

腫瘍免疫関連の医療関係者です。主に癌や免疫などの研究に従事しています。近親者を癌でなくして依頼、研究を進めています。様々な癌における将来展望、現時点での方向性などを研究者観点で書いていきます。主に自分の忘備録ですが、癌と向き合っている方々への情報発信の場となればいいなと思っています。このブログで取り上げている内容はまだ日本で治療を受けることが出来ないものなども含まれますのであくまで今後の展望を見る、またはニュースとしてご覧になってもらえればと思います。

2020-01-20から1日間の記事一覧

【nature】難治性軟部肉腫で免疫チェックポイント阻害薬が有用な可能性を示唆

●B cells are associated with survival and immunotherapy response in sarcoma. 【Nature. 2020 Jan 15. doi: 10.1038/s41586-019-1906-8.】(open accessではない) Petitprez F Team Cancer, Immune Control and Escape, Centre de Recherche des Cordel…

免疫チェックポイント阻害薬を効かせるにはB-cell(CD20+)の存在が重要(nature)

がんを制御するためには、TIL(tumor infiltrated lymphocyte)の存在が重要と言われている。これは腫瘍内にCD8+Tcellが存在するという事は、その腫瘍は免疫系に感作されていると言えることでもある。となればそこに浸潤しているT-cellは腫瘍特異的T-cellで…