腫瘍免疫と免疫チェックポイント阻害薬の将来展望

腫瘍免疫関連の医療関係者です。主に癌や免疫などの研究に従事しています。近親者を癌でなくして依頼、研究を進めています。様々な癌における将来展望、現時点での方向性などを研究者観点で書いていきます。主に自分の忘備録ですが、癌と向き合っている方々への情報発信の場となればいいなと思っています。このブログで取り上げている内容はまだ日本で治療を受けることが出来ないものなども含まれますのであくまで今後の展望を見る、またはニュースとしてご覧になってもらえればと思います。

2020-01-23から1日間の記事一覧

高齢者肺癌においても免疫チェックポイント阻害剤単剤は有用なのか?

肺癌で免疫チェックポイント阻害剤単剤が適応を取ってからもう3年以上経つのかと思うと・・本当に早いものでもある。melanomaで最初適応を取った事にも当時驚いたが、肺癌においても適応を有したことに大きな拡がりを感じたものだ。 今は、単剤での治療効果…

【nature】B-cellが免疫チェックポイント阻害薬の効果発現に重要な可能性を示唆

Bcells and tertiary lymphoid structures promote immunotherapy response. 【Nature. 2020 Jan 15. doi: 10.1038/s41586-019-1922-8】 【関連】 ・免疫チェックポイント阻害薬の効果発現に必要な因子は何か? ・どういう腫瘍微小環境であれば長期予後を実…