腫瘍免疫と免疫チェックポイント阻害薬の将来展望

腫瘍免疫関連の医療関係者です。主に癌や免疫などの研究に従事しています。近親者を癌でなくして依頼、研究を進めています。様々な癌における将来展望、現時点での方向性などを研究者観点で書いていきます。主に自分の忘備録ですが、癌と向き合っている方々への情報発信の場となればいいなと思っています。このブログで取り上げている内容はまだ日本で治療を受けることが出来ないものなども含まれますのであくまで今後の展望を見る、またはニュースとしてご覧になってもらえればと思います。

2020-02-02から1日間の記事一覧

CHMPは申請却下、FDAは迅速審査、肺癌においての抗CTLA-4抗体+抗PD-1抗体は無事適応を取れるのか?

ちょうど、下の記事を書いている時に見つけたものだ。 個人的には、上記ニュースよりも、今後の方向性を占う上での適応となる、 肺癌におけるヤーボイ(抗CTLA-4抗体)+オプジーボ(抗PD-1抗体)が適応を取得できるかどうかの分かれ道となる。 現在の肺癌治…

飛ばしニュース さすがNHK!「オプジーボ効く患者を高精度で見分ける手法発見」の罠

一瞬目を疑った。このニュースを見た事である。 私はそれなりに海外ニュースや国内の臨床試験にも目を通している。 現在の癌免疫療法のパイオニアである抗PD-1抗体「オプジーボ(Nivolumab)」の試験も追える範囲で臨床を変える試験などの動向を確認している…