腫瘍免疫と免疫チェックポイント阻害薬の将来展望

腫瘍免疫関連の医療関係者です。主に癌や免疫などの研究に従事しています。近親者を癌でなくして依頼、研究を進めています。様々な癌における将来展望、現時点での方向性などを研究者観点で書いていきます。主に自分の忘備録ですが、癌と向き合っている方々への情報発信の場となればいいなと思っています。このブログで取り上げている内容はまだ日本で治療を受けることが出来ないものなども含まれますのであくまで今後の展望を見る、またはニュースとしてご覧になってもらえればと思います。

2020-02-04から1日間の記事一覧

向かい風の中、肺癌治療に風穴を開けられるか?ブリストル・マイヤーズの次の手は?

先日取り上げたが、肺癌治療における免疫療法ののろしを上げて礎を守り通していた「オプジーボ(nivolumab)」も、現時点では「キートルーダ(Pembrolizumab)」に絶対王者の座を奪われてしまっている。 巻き返しを図るオプジーボは、現在の肺癌治療における…

melanomaにおける抗CTLA-4抗体と抗PD-1抗体の耐性解除に膜タンパクのSK1阻害が有用な可能性

Resistance of melanoma to immune checkpoint inhibitors is overcome by targeting the sphingosine kinase-1. 【Nat Commun. 2020 Jan 23;11(1):437.】(オープンアクセス) 【内容】 腫瘍細胞におけるSK1(スフィンゴシンキナーゼ-1)の発現増加が抗PD-1…