腫瘍免疫と免疫チェックポイント阻害薬の将来展望

腫瘍免疫関連の医療関係者です。主に癌や免疫などの研究に従事しています。近親者を癌でなくして依頼、研究を進めています。様々な癌における将来展望、現時点での方向性などを研究者観点で書いていきます。主に自分の忘備録ですが、癌と向き合っている方々への情報発信の場となればいいなと思っています。このブログで取り上げている内容はまだ日本で治療を受けることが出来ないものなども含まれますのであくまで今後の展望を見る、またはニュースとしてご覧になってもらえればと思います。

2020-02-17から1日間の記事一覧

放射線と免疫チェックポイント阻害薬 アブスコパル効果はどういう症例で引き起こされる?

個人的にはツボった報告。放射線治療(RT)は照射の際に骨髄にもあたってしまうために骨髄抑制を来してしまう。過去調べていた際にはリンパ球においても、放射線後とベースラインとを比較すると、ベースラインまでリンパ球が戻らないというケースも多く存在…

抗PD-1抗体でCRが取れた症例はやめることが出来るのか?(melanomaにおける検証)

実際に臨床の場で免疫チェックポイント阻害薬使用において悩むケースとして、 仮にCR(complete response)が取れたとして、いつまで治療をするべきか? また、治療中止後に再発してしまった場合にどうするべきか? という所が現時点でも大きな課題となって…