腫瘍免疫と免疫チェックポイント阻害薬の将来展望

腫瘍免疫関連の医療関係者です。主に癌や免疫などの研究に従事しています。近親者を癌でなくして依頼、研究を進めています。様々な癌における将来展望、現時点での方向性などを研究者観点で書いていきます。主に自分の忘備録ですが、癌と向き合っている方々への情報発信の場となればいいなと思っています。このブログで取り上げている内容はまだ日本で治療を受けることが出来ないものなども含まれますのであくまで今後の展望を見る、またはニュースとしてご覧になってもらえればと思います。

2020-02-22から1日間の記事一覧

肺の細菌叢が癌や免疫に与える影響とは?

【タイトル】The Influence of Lung Microbiota on Lung Carcinogenesis, Immunity, and Immunotherapy. https://www.cell.com/trends/cancer/fulltext/S2405-8033(19)30265-1 【雑誌】Trends Cancer. 2020 Feb;6(2):86-97(Cell Press系) 【インパクトファ…

食道癌に初めて適応を取ったNivolumab(オプジーボ)

ついにですが、食道癌でも抗PD-1抗体の「Nivolumab:オプジーボ」が適応を取りました。2/21付での適応取得となります。 化学療法で治療失敗した症例に対して使えるようになっています。 現状での食道癌の標準療法はCF療法(5-FU+CDDP)ですので、この治療が…