腫瘍免疫と免疫チェックポイント阻害薬の将来展望

腫瘍免疫関連の医療関係者です。主に癌や免疫などの研究に従事しています。近親者を癌でなくして依頼、研究を進めています。様々な癌における将来展望、現時点での方向性などを研究者観点で書いていきます。主に自分の忘備録ですが、癌と向き合っている方々への情報発信の場となればいいなと思っています。このブログで取り上げている内容はまだ日本で治療を受けることが出来ないものなども含まれますのであくまで今後の展望を見る、またはニュースとしてご覧になってもらえればと思います。

2022-07-21から1日間の記事一覧

企業動向 ノバルティスとBeigeneの抗PD-1抗体TisilelizumabがFDAに蹴落とされる

日本では抗PD-1抗体としてNivolumab、pembrolizumabが日本でも上市され、抗PD-L1抗体としてDuruvalumabとAtezolizumabとAvelumabも癌腫固定にはなるが使用できる状況である 海外では独自の抗PD-1抗体の開発を各国で進めており、中国のBeiGene社も抗PD-1抗体…

期待されるADC(抗体薬物複合体)probody技術を駆使したCytomX社の未来は?

第一三共のADC(抗体薬物複合体)のHER2をターゲットとするエンハーツを皮切りに、ADCの可能性を探索する挑戦は世界でも進んでいる。 米国カリフォルニアに本拠を持つCytomX Therapeutics, Inc.も 抗体製剤に関しては「masking peptide(マスキングペプチド…